4/27(日) 13:00〜/ 16:00〜 『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』上映会 CinéRuelle presents
『春をかさねて』と『あなたの瞳に話せたら』は、宮城県石巻市出身の佐藤そのみ監督が、2011年3月11日に起きた東日本大震災を経て、震災と向き合い制作した2本の中編です。
大学休学中の自主制作とその後の卒業制作として発表されたこれらの作品は、配給・公開の予定もないまま、コロナ禍をはさんだ2022年からぽつぽつと上映会を実施。それまで被災者の一人として取材を受ける立場だった佐藤さんが、「描かれるよりも、描きたかった」と自分のために撮った映画が、やがて各地で反響を呼ぶこととなりました。
監督自身の体験を落とし込み、フィクションとドキュメンタリーの手法で描いた“その後の私たち”。それぞれの場所であの日からの日常を生き続ける人たちに、あるいはその後に生まれた世代の人たちに向けて。
震災の記憶を映画に描くことに心を向け、時間をかけて生まれた真っ直ぐで温かな佐藤監督の渾身の2作品。カドに集まったみなさんと一緒に鑑賞したいと思い、この度岡山で新進気鋭の映像作家を特集し上映活動を行うCinéRuelleさんのpresentsで、上映会を開催することになりました。
スクリーンを囲んで、映画の中に流れる時間を感じ、物語やひとつひとつのことばに耳を澄ませたいと思います。
当日は佐藤そのみ監督がきてくださり、上映後に舞台挨拶とトークを予定しています。
午後の回では真庭市を拠点に活動する山﨑樹一郎監督(『やまぶき』『新しき民』『ひかりのおと』)もご参加いただき、お二人のトークを聞ける貴重な機会です。
ぜひ足をお運び頂けたらと思います。
4/27(日)
①12:30 開場 13:00開演
『春をかさねて』
『あなたの瞳に話せたら』
上映後、佐藤そのみ監督による舞台挨拶を予定
②15:30 開場 16:00開演
『春をかさねて』
『あなたの瞳に話せたら』
上映後、佐藤そのみ監督と山﨑樹一郎監督による対談を予定
<鑑賞料金>
一般:¥1500
25歳以下:¥1000
どちらも1ドリンクオーダー
<予約>
こちらの予約フォームよりお申し込みください。
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上映作品
『春をかさねて』
「妹さんの安否を知ったときのこと、教えていただけますか」 14歳の祐未は、被災地を訪れるたくさんのマスコミからの取材に気丈に応じている。一方で、同じく妹を亡くした幼馴染・れいは、東京からやってきたボランティアの大学生へ恋心を抱き、メイクを始めた。ある放課後、祐未はそんな彼女への嫌悪感を吐露してしまう。 二人の女子中学生の繊細な心の揺れを瑞々しく描き出すフィクション。震災遺構として現在は立入禁止となっている大川小学校などで撮影された。 製作・監督・脚本・編集/佐藤そのみ撮影/織田知樹 李秋実 録音/養田司 中津愛 工藤忠三出演/齋藤小枝 齋藤桂花 齋藤由佳里 芝原弘 秋山大地 安田弥央 幹miki 鈴木典行2019年/日本/カラー/45分 ©SonomiSato
『あなたの瞳に話せたら』
東日本大震災による津波で児童74名・教職員10名が犠牲になった石巻市立大川小学校。大川小で友人や家族を亡くした当時の子どもたちは、あれから何を感じ、どのように生きてきたのか。それぞれが故人に宛てた手紙を織り交ぜながら、自身も遺族である「私」がカメラを持って向き合う。震災から8年半、時間が変えたものと変わらないもの。書簡形式のナレーションで素朴に語られる言葉に宿る、やわらかな感性に胸を打たれる。◆日本大学芸術学部映画学科2019年度卒業制作◆東京ドキュメンタリー映画祭2020 短編部門「準グランプリ」「観客賞」受賞作◆イメージフォーラム・フェスティバル2020「ヤング・パースペクティヴ2020」入選作監督・撮影・録音・編集/佐藤そのみ2019年/日本/カラー/29分/ドキュメンタリー ©SonomiSato
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公式サイト:https://haruanata.com/
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