3/28(月)19:00〜『10年目の手記 震災体験を書く、よむ、編みなおす』をよむ
東日本大震災から10年の節目に行った、暮らす土地も被災体験も様々な人々の手記を集めるプロジェクト「10年目の手記」の書籍化を記念してトークイベントを開催します。
書籍『10年目の手記 震災体験を書く、よむ、編みなおす』は、集まった手記のうち、13篇を収録するとともに、アーティストの瀬尾夏美と、社会心理学者の高森順子による「読む」ことをめぐる往復エッセイや、演出家の中村大地による手記を朗読する活動の考察、アーツカウンシル東京の佐藤李青によるプロジェクトの成り立ちについての解説を収録しています。
今回は、本書をめぐるトークと読書会の二本立て。
前半は、著者の瀬尾さん、中村さんから本書の成り立ちについて。またカドの成田さんも混ざって、手記を書くこと、暮らしの中で記録を残すことをテーマにクロストーク。集まった方とも、「自分の体験を書き記す」「他者の体験をよむ」ことについて、気になることを話し合ってみます。
後半は、手記の朗読の演出を手がけてきた演出家の中村さんによる「手記を声に出して読む」読書会を行います。
東日本大震災の手記をじっくり読むと、みなさん自身の体験や、近しい人の持つ記憶、慣れ親しんだまちの歴史などと重なることもあるかもしれません。また、場に集った人たちと言葉を交わすことで、その感覚はより立体的で豊かなものになるかもしれません。
ぜひこの機会にご参加ください。
■書籍について
『10年目の手記 震災体験を書く、よむ、編みなおす』 / 瀬尾夏美・高森順子・中村大地・佐藤李青・13人の手記執筆者(著/文) / 生きのびるブックス刊(2022年3月11日発売)
https://www.ikinobirubooks.co.jp/
当日は書籍の販売があります。
■ゲスト
瀬尾夏美(アーティスト/NOOK)
1988年東京都生まれ。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より3年間、岩手県陸前高田市を拠点にし、対話の場づくりや作品制作を行う。2015年仙台市で、土地との協働を通した記録活動を行う一般社団法人NOOKを立ち上げる。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOとの協働による展覧会やワークショップの企画も行っている。著書に『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』(晶文社、2019年)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房、2021年)。
中村大地(作家、演出家/NOOK)
1991年東京都生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京に在住。人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向する。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。近年は小説の執筆など活動の幅を広げている。一般社団法人NOOKメンバー。2020年度ACY-U39アーティストフェローシップ。
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3/28(月) 19:00- (18:30開場)
1ドリンク+¥1000
予約:hokancho4chomelounge.kado@gmail.com
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